田垣清紳氏

いつのまにか夜だけ

高済
まずはプロフィールから。
田垣
昭和42年6月3日、釧路生まれです。
高済
ずっと釧路で?
田垣
そうです。根っからの。 5人兄弟なんですけど、上の兄弟は根室に住んでたんですよ。親父の仕事の関係で釧路に移り住んだ時に俺が生まれたっていう。一つ上でも12歳違うのでみんなは根室育ち。父さん母さん間違ったんだなぁ(笑)
高校卒業してすぐに就職して、4年くらいした頃にパブで週末だけアルバイト。なぜかだんだん夜が多くなって、それがほぼ毎日になって、いつの間にか昼は辞めてたっていう。そのときのマスターが本当に素敵な人で、あぁ自分もお店をやりたいなぁって。女の子の店もやってみたいと思ってたところにお話をいただいて、フィリピンパブみたいな店の店長もやりました。
フィリピンの子もいるってのは、最初、知らなかったんですけど(笑) 25歳で独立してRushを出しました。
※Rush=釧路市末広町のダーツバー。広々とした店内にダーツマシン4台を備える。
高済
何年前になりますか?
田垣
今年で20年です。大会でコントロールとかしている熊谷、あいつが第一号の従業員でした。
始めは女の子も使ってて、今よりもかなり狭い店だったんですけど。しばらくして同じビルのちょっと広い所に移転したとき、オモチャのダーツを置いたら皆すごい楽しんでやってて…負けたらテキーラみたいな感じでずっとやってました。ほんと盛り上がってましたよ。これは面白いな、と札幌のダーツバーを7年前ぐらいに見に行ったんですよ。あぁやっぱりいいねって。じゃあ本格的に釧路でダーツバーをやろうといまの所に移転したんです。
そしたら、前に働いてたフィリピンパブがあったところに帰ってきちゃったんです。 釧路にハードダーツはすでにあったので、米利堅のマスターにマシンを貸してくれるところ知ってる?っていう話をしたら小森英司さんを紹介してくれたんです。小森さんと話したら、帯広のHALKAを紹介してもらって、4台置いてもらいました。
※BAR米利堅=釧路市の老舗ダーツバー。釧路ダーツ協会の事務局も兼ねている。
※HALKA=帯広を拠点にダーツマシンの委託設置、大会の企画・運営などを行っている。
高済
当時、ほかにダーツバーはなかった?
田垣
ちょっと郊外にあるDart Billiard Bぐらいかな。ビリヤードが本格的で純粋なダーツバーではないんですが。 その後、どんどんダーツを広めたい気持ち強くなって…自分でもディーラー業をやりたいなと。
ただ、これはいま考えるとルール違反だと思うんだけど、直接、東京に問い合わせて聞いてみたんです。そのときは北海道がどういう状況とか知らなくて。 そしたら良いですよという事になって。
その後、岡本(晃)さんと話をする機会が出来たんですけど、順番が逆だったなぁ…。
田垣氏 田垣氏

同時期に始めたのに…

田垣氏 田垣氏
高済
設置店はどのように増やしていきましたか?
田垣
2号店の Butterfly Arrowsが初めて自分の台を置いた店です。それから、元からの仲間に声をかけて置かせてもらって。
あと、Rushでハウストーナメントをやるようになってから、近隣のプレイヤーが来てくれるようになったんですよ。
中標津、羅臼、根室とか。そしたら中標津のプレイヤーが、店やろうと思うんでマシン置きたいんですけどって。それが小山君…いまサニーさんで働いているMAX。羅臼にはRushと同じ時期からダーツがあって、だから羅臼のプレイヤーさんはもの凄く上手くて。
なんで同じ時期に始めたのに…って(笑)そこは今年からうちのマシンを置かせてもらってます。根室にはもともと古くからのお客さんがいて、その方にお店を紹介していただいて。あとは標茶とか別海とか。
高済
釧路でハードダーツをやっていた方々とは?
田垣
Rushにマシンを置き始めてすぐに、ちょこちょこ遊びに来てくれてたんですよ。初めての人に教えてくれたりとかして。 実はもともとハードの会長にボード置いてリーグやれって言われてたんですけど。…なんかやっぱり敷居が高いというか入りづらくて。いまはもうハードもすごく好きなんだけど(笑) 会長は同い年で古くから友人で。前々から飲みにいったりしてはダーツの事を教えてもらったりしてたんです。
高済
横の繋がりが凄いですね。
田垣
狭い街なので。だから下手なこと出来ないです。
高済
ディーラー業での苦労は?
田垣
色んな地方から、こういうところにダーツ置きませんか?と紹介があったり、そういった人達が大会に出てくるようになったり、そこから人の輪が広がったり…楽しいことが多くて、辛いことないかな。まぁ集金に何キロも走らなきゃいけないぐらい?(笑)
高済
マシンを設置している地区と台数を教えて下さい。
田垣
釧路、根室、中標津、標茶、西春別、羅臼の6地区で56台ですね。
高済
D-Soul Connectionについて教えて下さい。きっかけは?
※D-Soul Connection=有限会社D.Soulが企画・運営しているトーナメントツアー。釧路中心に道東各地区で大会を行っている。
田垣
やっぱりマシンを置いてもらって、月一回の集金だけで、じゃあまた来月!っていうのもどうかなと。かといって泊まって遊ぶには時間的に厳しくて。だったら皆に知ってもらうのに、各地区で大会をやってみたらと企画してみたんです。
標茶でも中標津でも120~130人は必ず集まるイベントになったので。やっぱり各地での人柄が呼んでくれたんですよね、僕らはただ枠を作っただけです、ほんと人数増やしたりっていうのは、それぞれが自分達のイベントとしてやってくれてるので。
高済
始まりはいつ頃から?
田垣
今年4年目ですね。毎年、ランキングに応じて3人を道外派遣しています。年間ポイントの1、2位。それ以外に12月のファイナルディサイディングマッチ(FDM)で、各大会の優勝、準優勝者が戦って勝ち抜いた人も派遣されます。
高済
プレイヤーのスポンサードなどは?
田垣
頑張ってる人にはスポンサードしたいなと思います。大吉もいま、うちで働いてもらってて、頑張ってほしいので応援しています。
なかなか忙しいのもあり、道外大会などには行かせてあげられていないんですけど…どんどん行ってこいと言いたいですね。ただ、プレイヤーももちろん、やっぱり各店の応援の方が気持ちは強いかな。
お店の方々が一生懸命やってくれれば、プレイヤーも増えるし、楽しんでやってくれるんで。そこから選手が出てきて、そこで何かお助け出来ることがあれば、と思います。そういう形で何か具体的にっていうのはこれからですね。
高済
今後の目標は?
田垣
楽しく、というのが一番なんですけど…。やはりもっともっとダーツを広めたいと思います。 標茶はいま独立して協会を立ち上げて活動をしていて。そういった所もどんどん増えればと思いますし、応援したいです。 格好つける訳じゃないのですが、縁の下を支えるというか…。
高済
ディーラー業の本質ですよね。
田垣
そう思っています。
高済
先日、主催された帯広大会について教えて下さい。
※帯広大会=2012年度D-Tourの第5戦として9月30日にD.Soulが主催したトーナメント。
田垣
174人の参加でした。帯広のみなさんには、ほんとうに色々と協力していただいて…。いま、こっちのメーカーの台で投げてるからあっちは出れないんじゃないかとか、そういう空気もあるじゃないですか。そういうのはほんと嫌で…。今回の大会では、あぁやっぱりダーツはダーツなんだ、っていうのがあらためて分かったっていうか。沢山のプレイヤーに集まっていただいて、凄く嬉しかったですね。
高済
現在のダーツ業界について。
田垣
今年は色々とありましたが、プレイヤーさんは気にせず純粋に楽しんでもらいたいですね。大会のエントリー規制は少なくなればと思います。
高済
ダーツ以外の事業について教えて下さい。
田垣
シミュレーションゴルフを扱い始めました。通信対戦も出来るんですよ。
まだ始めたばっかりなんでどこにも置いてないんですけど、とりあえず事務所に1台置いて、みなさんに見ていただいています。 東京とか大阪だと、自宅に置く方も多いみたいなんですよね。
まぁゴルフというと、やっぱりダーツとまた違った方達と出会う機会も増えると思うので。 あとは、カフェキッチンOMUという飲食店を駅前でやっています。キッズUSランドっていうファミリー向けの施設が隣にあるので、天気の悪い日が忙しいんですよね。今後は、どんどん支店展開できるような力をつけたいと思っています。

嫌いになれないマチ

高済
釧路の街は盛り上がっていますか?
田垣
昔は末広にしろ、駅前にしろ、街いくべ!ってバスに乗って集まるっていう感じだったんですけど、今は郊外に遊ぶところも買い物するところも増えて、街に集まって来る人がすごく減っているんです。最近は企業も(釧路には)支社や営業所を置かずに出張でっていうのが多いようで、ホテルばかり増えていますね。
高済
末広町のような歴史を感じる飲み屋さん街は北海道にもあまりないですし、凄く好きなのですが…。
田垣
そうそう。嫌いになれないんですよ。ずっと働いてますけど、暇だなぁと思いつつも…好きだなぁと。 …道東って良い人多いですよ。ずっと皆で笑ってダーツやってられればと思うんですけど。道東なら出来るんじゃないかって本気で思いますね。 あれ、楽しいの俺だけかな?って思うこともありますけど。いっつも酒飲んだくれて笑って…昨日大丈夫だったかな?みたいな(笑)
高済
最後にhdwについて。
田垣
いままであまりなかったハードの情報もやってくれてるし、プレイヤー目線でやってくれてるっていう事で、内容が丁寧だし、すごく良いと思います。地方の事を扱ってくれているのもみんなが喜ぶと思います。
田垣氏 田垣氏
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